「捕縄や手錠を用いて李在明らの身柄確保を指示された」韓国防諜司幹部、法廷で陳述

12・3非常戒厳宣布の直後、捕縄と手錠を用いて李在明(イ・ジェミョン)大統領(当時は共に民主党代表)と「国民の力」のハン・ドンフン代表(当時)、ウ・ウォンシク国会議長の身柄を確保するよう指示されたと、国軍防諜司令部の関係者が法廷で証言した。 ソウル中央地裁刑事合議25部(チ・グィヨン裁判長)は5日、チョ・ジホ警察庁長、キム・ボンシク前ソウル警察庁長ら警察首脳部の内乱重要任務従事容疑の公判を行い、防諜司令部のシン・ドンゴル少佐に対する証人尋問をおこなった。 シン少佐は昨年12月4日午前0時前後に防諜司のキム・デウ捜査団長から出動指示を受けたと証言した際、「短時間に多くのことを言われた。シン・ドンゴル(は)イ・ジェミョン、チェ○○(は)ハン・ドンフン。このように準備が整い次第出動せよ」と言われたと明かした。シン少佐は「逮捕班や任務のような話は最初はなかったが、最後に『逮捕班、出動せよ』と言われた」と述べた。そして「体育館に行ってみるとバックパックの形態のセットの中に防剣服、手錠、捕縄、手袋などがあった」と証言した。 またシン少佐は、昨年12月4日午前0時38分ごろ、国会へと移動中の車の中でグループ通話がかかって来たと証言した。発信者は防諜司捜査調整課のク・ミンフェ課長だったという。シン少佐は「(ク課長に電話を渡されたキム団長から)李在明、ハン・ドンフン、ウ・ウォンシクの3人の検挙に集中せよという趣旨のことを言われた」と証言した。シン少佐は「現場に到着したら現場の兵力や警察と連絡を取って身柄を引き取れ、引き取ったら捕縄や手錠などを用いて身柄を確保し、首防司に引き渡せという趣旨の指示を受けた」と証言した。シン少佐は「首都防衛司令部、707特任隊などの現場の兵力と警察が身柄を確保したら引き渡しを受けろという趣旨だと理解した」と述べた。続けて「どんな容疑で逮捕するというのはなかった。私たちは民間人に対する捜査権が制限されているが、状況を把握する過程では(容疑などについて)確認できるものがなかった」として、「ひとまずは動かなければならない状況だった。そこでさらに聞いたりできる状況ではなかった」と語った。今月18日には、シン少佐に指示を下したキム・デウ捜査団長らに対する証人尋問が行われる予定だ。 チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ [email protected] )

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする