京都大学院生の中国人の男が別の人物になりすまして英語検定試験「TOEIC」の試験会場に侵入し逮捕された事件で、別の試験会場でも“替え玉受験”のため受験票を偽造した疑いなどで男が再逮捕されました。 再逮捕されたのは京都大学大学院生で中国籍の王立坤容疑者(27)で、今年3月、東京・新宿区で行われた「TOEIC」の試験会場で別の人物になりすまして受験するため、他人名義の予備の受験票を偽造した疑いがもたれています。 TOEICは居住地によって試験会場が割り当てられる仕組みで、捜査関係者によりますと王容疑者が試験を申し込んだ同じ住所で10人が受験を申し込んでいたということです。 王容疑者をめぐっては先月、偽造した学生証を使って、板橋区の試験会場に侵入したなどの疑いで逮捕されていて、マスクにマイクを隠して別の受験生に回答を伝えていたとみられています。 この時も王容疑者と同じ住所で申し込んだ受験生が43人いたということです。 警視庁は組織的なカンニングが行われた可能性もあるとみて調べています。