逮捕されたのは、現職の警察官と住職の男でした。警察は県内に住む当時高校生だった女性に性的暴行を加えたとして、2人を不同意性交の疑いで逮捕しました。 女子高校生が意図せぬ性被害を受けた半年後、警察が逮捕したのは市民を守るはずの警察官と、功徳を積んで人の道を示す寺の住職でした。 警察が不同意性交の疑いで逮捕・送検したのは、県警機動隊の警部補・佐々木淳 容疑者(53)と、むつ市の住職・水野良章 容疑者(46)です。 警察によりますと2人は2024年11月、県内にあるレンタルルームで当時高校生だった女性に性的暴行を加えた不同意性交の疑いが持たれています。 男2人はインターネットの掲示板、水野容疑者と女性はアプリで知り合ったと見られています。3人は事件の当日に初めて会ったということです。 警察の調べに対し、佐々木容疑者は「申し訳ありません」と容疑を認め、水野容疑者は容疑の一部を否認しているということです。 また、警察によりますと、佐々木容疑者は5日の逮捕まで警察官として職務にあたっていたということです。 警察は2人の身柄を検察庁に送り、犯行のいきさつなどについて調べを進める方針です。 ■青森県警察本部のトップが陳謝 現職の警察官の逮捕を受けて、青森県警のトップが頭を下げました。 小野寺健一 本部長は、青森市内で開かれた会議で事件を陳謝するとともに「県民の信頼回復に全力を尽くす」と話しました。 青森県警察本部 小野寺健一 本部長 「被害者及び、ご家族、そして県民の皆様に深くお詫び申し上げます」 県警察本部の小野寺健一 本部長はこのように延べ、5日に不同意性交容疑で警察官が逮捕されたことについて謝罪しました。 6日は当初から予定していた警察署長などが集まる会議に出席し、1つの不祥事で組織全体の信用を損なうとして、警察官としての職務倫理を浸透させるよう呼びかけました。 青森県警察本部 小野寺健一 本部長 「青森県警察は、組織一丸となって県民の信頼回復に全力を尽くします」