転売重ね1500万円着服か野々市の家電量販店元副店長高値のパソコン関連に狙い

●白山署、再逮捕視野 野々市市内の家電量販店で保管していたパソコンケースが転売された事件で、白山署に逮捕された30代の元副店長の男が同様の転売を繰り返し、合わせて1500万円近くを着服した疑いがあることが9日、捜査関係者への取材で分かった。男は副店長の立場を利用し、高値で売れるパソコン関連製品を狙い、買取業者に持ち込んでいたとみられる。署は業務上横領容疑での再逮捕を視野に裏付けを進め、売却先の特定などを急ぐ。 逮捕された男は5月27日、副店長として勤務していた店でパソコンケース1個(時価2万8千円相当)を無断で転売し、横領した疑いが持たれている。店側は事件後、同容疑者を懲戒解雇している。 捜査関係者などによると、男はパソコンケースのほかに、パソコンの処理性能を高める小型部品や半導体チップを搭載したパーツなど、小型な上に高値で取引される製品を中心に選び、転売していたとみられる。その数は数十点以上とされ、専門業者で売却するなどして現金化していたという。 店関係者によると、男は10年以上店に勤務し、従業員の中で在籍期間が最も長い。数年前から副店長として、商品の仕入れや管理業務を任されており、店側に横領行為が発覚しないよう、在庫品の数と帳簿上の数を調整するなどして帳尻を合わせていたとみられる。 署は横領金の使途などを調べ、被害の全容解明を進める。

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