八田容疑者に“殺人容疑”追加でどう変わる?元刑事「刑事部の捜査1課が担当」「士気が高ければ必ず捕まる」別府ひき逃げ事件

大分県別府市で起きた大学生2人ひき逃げ死傷事件で、全国に重要指名手配されている八田與一(はった よいち)容疑者の容疑に、これまでの道路交通法違反容疑に加え、殺人と殺人未遂が新たに追加された。 2022年6月29日、大分県別府市の県道で赤信号で停車中の2台のバイクが、八田容疑者が運転する軽乗用車に後方から追突され、大学生1人が死亡、1人がけがをした「別府ひき逃げ事件」。 八田容疑者は現場から何も持たず裸足で逃走。ヨットハーバーで着ていたTシャツが発見されたが、そこから足取りは全くつかめていない。 今回の殺人容疑の追加について、元徳島県警捜査1課警部・秋山博康氏は「本当は当初の段階、一発目の逮捕状請求の時から、殺人・殺人未遂で請求したかったというのが私個人の(意見)。私も長年刑事をやってきて、指揮官もやっているので、逮捕状の請求というのは数え切れないくらいやっている。いつも言っているが、通常逮捕の逮捕状請求というのは、被疑者が事件を起こした相当な理由の証拠があればいい。数字で言うと70パーセントの証拠で逮捕状となる。だから、積極的に遺族のために逮捕状を請求する」とコメント。 加えて「3年いろいろな捜査を積み上げたのだろうが、新しい証拠を得たと言っても、どのぐらいの証拠か判然としないが、今回は組織が一体化して、交通部も刑事部も関係なく、総合力を発揮して早期に八田を逮捕するという目的は感じられる」と言及した。 では、殺人容疑に切り替わり、捜査はどのように変わっていくのか。秋山氏は「捜査本部が殺人になったので、交通部から刑事部の捜査1課が主導になる。捜査1課は多種多様の凶悪事件を担当する。いろいろな捜査手法で追跡捜査して、早期に八田を発見・逮捕を期待したいと思う。捜査本部が士気が高ければ犯人は必ず捕る。士気が低かったらなかなか捕まらない。指名手配の専従員は八田の指紋を全て頭に入れて追跡捜査をやる。そういう意気込みでやってほしい」と語った。 情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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