藤枝市内で体操服などを盗んだとして会社員の男が9日逮捕された窃盗事件で、窃盗品は体操服やジャージー、自転車用ヘルメット、チャイルドシートなど計約540点に上ることが10日、同署への取材で分かった。被害は中東遠地域が多いとみられる。男が長期間にかけて繰り返し窃盗を行っていたとみて、被害者の特定を進めている。 同署は同日、男の自宅から押収した窃盗品を公開した。約540点のうち、体操服が半数を占めるという。水着、男女の制服、上靴やスポーツシューズ、ユニホーム、帽子など約20種類の小中高生用とみられる被害品が見つかった。中には静岡県内の学校名が記載されたジャージーもあった。自転車用ヘルメットやチャイルドシートがあり、学校敷地内への侵入や車上狙いの可能性も視野に捜査を進めている。 同署によると、男は体操服を着てユーチューブ配信をしたこともあるという。着用していた体操服が被害品かどうかは不明だが、関連を調べる。 逮捕されたのは焼津市上泉、会社員の男(27)。逮捕容疑は4月25日正午ごろ、藤枝市内のアパートの1階ベランダに干してあった子ども用の体操服など2点(計約千円相当)を盗んだ疑い。「着てみたかった」と容疑を認めている。 同署は「被害品が多いため、心当たりのある方は藤枝署に連絡してほしい」と呼びかけている。