元衆院議員でタレントの杉村太蔵(45)が11日、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。日大重量挙げ部に入部予定の奨学生の保護者から学費名目で現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課が10日、詐欺容疑で元監督難波謙二容疑者(63)を逮捕したことに言及した。 警視庁は、難波容疑者が金を私的利用したほか、20年以上にわたり不正徴収を続けたとみて捜査。相次ぐ不祥事を受け、大学がガバナンス(組織統治)体制再構築に取り組む中、新たな刑事事件が起きた。 逮捕容疑は2022年12月、40代コーチと共謀して奨学生の保護者4人に入学金や施設設備資金が免除されていることを隠し、免除は2年目から適用されるとした虚偽の書類を送付して、架空請求分計205万円を含む計489万円を振り込ませてだまし取った疑い。 同課によると、容疑者は「寄付金として保護者の了解を取り付けて、もらった金という認識。私的に使用はしていない」と供述している。同課はスーツや香水の購入に充てられたとみている。コーチについては任意で調べを進める。 杉村は「これ日大に限らないと思うんですよね。僕も体育会出身(筑波大学体育専門学群、硬式テニス部所属)ですけど、体育会の監督とか指導者って保護者や生徒からすると絶大な権力者。大会に出場できるかどうかも(指導者の判断に)かかってくる」と言い、「何が問題かって、今回のケースも非常に長い。そして、指導者を監視するシステムがない。だから、僕はスポーツ庁は改めて強豪校と呼ばれる部活に対して、保護者や生徒に緊急のアンケート、ヒヤリングした方がいいと思う。ここは内部告発をしっかりと出すことが重要だと思う」とスポーツ庁に強豪校への緊急アンケートを提案した。