県西部に住む70代の女性から、約1億円を騙し取られる詐欺被害にあったと相談を受け、警察は6月11日、追加で金をだまし取ろうとしたマレーシア国籍の男を「詐欺未遂の疑い」で逮捕しました。 逮捕されたのは、マレーシア国籍で自称会社員の24歳の男です。 警察によりますと、2025年4月、県西部に住む70代の女性に、警察官などを名乗る何人かから「詐欺犯人があなたにお金を渡したと言っている。疑いを晴らすため紙幣番号を調べる必要がある」などと電話がありました。 女性はその後、ビデオ通話などで指示されるまま十数回に渡り、あわせて現金約1億円を騙し取られたということです。 女性は6月7日に警察へ相談。 相手から追加で2000万円の要求があったことから、「騙されたフリ」をして指示に従い、捜査に協力しました。 こうして警察は11日、女性の自宅へ現金を受け取りに来た容疑者の男を、詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。 警察は認否を明らかにしていませんが、他に共犯者や指示役がいるとみて事件の全容解明を進めています。