名古屋グランパス時代の2018年にJ1得点王に輝いた、元ブラジル代表FWジョー(38)が母国で逮捕された。6カ月ぶり3度目。元コリンチャンスのストライカーは12日、サンパウロ・グアルーリョス空港で、息子(2歳)の養育費を滞納したとして、連邦警察に身柄を拘束された。弁護士がCNNブラジルに明らかにした。 対象の子は、ジョーとインフルエンサーで実業家のマイアラ・キデロリーさんとの間に生まれた男児という。 ジョーの弁明によると、裁判所から出された逮捕状については把握していたが「慰謝料の未払いは、今の経済状況に起因している」としており、弁護士も「選手は自らの責任を回避しているのではなく、現実に合わせなければならない状況にあると、強調する必要がある」と説明した。 弁護側は、ジョーには養育費を支払う余裕がないため、増額して完済するための代替案として、サンパウロの不動産を売却する案などを示しているという。本人は、まだ留置場にいる。 逮捕は3度目で、全て養育費の未払い。昨年5月に会見したジョーの証言によれば、子供は婚外子を含めて8人いるという。その支払いを巡って1回目に逮捕されたのは24年5月6日。当時、プレーしていたブラジル2部の試合前、チームメートとともにホテルからバスでスタジアムへ向かっていた最中に、地元警察に連行された。翌日までに支払いを終えて釈放されていた。 2回目は同年12月18日。午後、養育費未払いの容疑で逮捕された。この時は練習場で取り押さえられている。この時も翌日に支払って解放された。 左利きの点取り屋。名門コリンチャンスのユースからロシアのCSKAモスクワ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティー、エバートンを渡り歩き、代表では08年の北京オリンピック(五輪)や14年のW杯ブラジル大会に出場した。 名古屋には18年に加入して、いきなり32試合24ゴールで得点王に。二重契約問題で一方的にコリンチャンスへ復帰したが、そこでも確執があり契約解除され、見る影もないほど落ちぶれていた。