移民取り締まり強化がついにドジャースにも影響 ICEの本拠地入場を拒否…試合は通常開催も

ドジャースは19日(日本時間20日)、球団公式SNSで移民・関税執行局(ICE)職員のドジャースタジアム入場を拒否したことを発表した。 ドジャースの「X」(旧ツイッター)では現地時間の正午過ぎに「今朝、ICEの職員がドジャースタジアムに来て、駐車場に入ることを求めたが、我々は入場を拒否しました。今夜の試合は予定通り行われます」と投稿。同7時10分からは山本由伸投手(26)が先発し、大谷翔平投手(30)も出場見込みのパドレス戦が予定されているが、同試合の試合には影響しないことを強調した。この日午前中には、ICEの職員の車がドジャースタジアム入り口に集まったことがSNSなどで明らかになって話題になっていた。 ロサンゼルスでは、トランプ大統領による移民取り締まり強化に対し、連日デモが行われており、10日(同11日)からは夜間の外出禁止令も出た。ドジャースタジアムは対象エリアを外れたため試合は問題なく行われたが、試合後に周辺道路の一部が封鎖されるなど観客には一部で影響が出た。すでに外出禁止令は解除されたが、米国内では放火や器物破損などが相次いでいる。 デモの発端は、ICEがロサンゼルス市内の職場で移民労働者を拘束し、逮捕者が続出したこと。これに対して市民などが抗議活動を行って過激なデモ活動も行われた。ロサンゼルスは米国内でも移民が多い地域とされており、影響が大きかった。14日(同15日)のジャイアンツ戦では、国歌斉唱を担当した女性がスペイン語で歌ったこともあった。プエルトリコ出身のドジャース内野手E・ヘルナンデスも14日には「この国、この街で起こっていることに悲しみと怒りを感じる」などとインスタグラムに記した。

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