浜松市の社会福祉法人の元理事と建築事務所の代表が逮捕・送検された贈収賄事件で、2024年1月の静岡県の定期監査で、社会福祉法人が不適切な会計処理を指摘されていたことがわかりました。 社会福祉法違反の収賄の疑いで逮捕・送検された浜松市の社会福祉法人の元理事の音(47)は高齢者施設の工事の入札で、特定の建築事務所に落札させる見返りに現金275万円を受け取った疑いが持たれています。また、贈賄の疑いで逮捕された建設会社の代表の男(48)は現金を渡した疑いが持たれています。 この社会福祉法人をめぐっては、2024年1月に行われた静岡県の定期監査で、契約手続きの不備などを指摘されていたことが、静岡県への取材で新たに分かりました。静岡県は、今回の事件を受け、法人の運営に重大な問題や不祥事が発生している恐れがあるとして、今後、社会福祉法に基づく特別監査を実施する方針です。 一方、社会福祉法人は「法人としての組織的な関与は一切ありません」とホームページ上でコメントしています。