山梨県にある河口湖駅近くから、埼玉県の10代の女性を連れ去り、誘拐したとして、21歳の男が逮捕されたことが捜査関係者への取材で分かりました。女性は今月、行方不明者届が出されていて、河口湖近くの樹海の中で、遺体で見つかっていました。 未成年者誘拐の疑いで逮捕されたのは、岐阜県美濃加茂市に住む職業不詳の覚間悠仁容疑者（21）です。 捜査関係者によりますと、覚間容疑者は今月、埼玉県内に住む10代の女性を山梨県にある河口湖駅近くの路上から富士河口湖町にある駐車場まで徒歩で連れ去り、誘拐した疑いがもたれています。 事件前の今月、女性の関係者から、「女性が朝、家を出て帰宅しない」という趣旨の相談が埼玉県警浦和警察署にあり、その後、行方不明者届が提出・受理されていました。 警察が防犯カメラの捜査などをしたところ、覚間容疑者が女性と河口湖駅近くで合流し、富士河口湖町にある駐車場まで徒歩で連れ去っていたことが判明したということです。 さらに、覚間容疑者と10代の女性は駐車場から湖近くの樹海の方向に歩いていったとみられ、その後、覚間容疑者とみられる人物が樹海の方向から出てくる様子も確認されています。 その後、10代の女性は樹海で、遺体で見つかりました。 2人はSNSを通じて知り合ったとみられ、覚間容疑者が、女性が死亡した経緯についても知っているとみて、事件の背景を捜査しています。