教員のグループが女子児童を盗撮した画像などをSNSで共有していた事件。悪質な犯罪に手を染めていたのは一体どのような教員なのか。盗撮にとどまらない「異様」とも言える行動が明らかになりました。 けさ送検された名古屋市の小学校教員、森山勇二容疑者(42)。 女子児童のショートパンツの中の下着をデジタルカメラで盗撮し、画像をSNSのグループチャットで共有した疑いがもたれていて、容疑を認めているということです。 森山容疑者は学校では教頭に次ぐナンバー3の「主幹教諭」で、クラスの担任ではなく校外学習の引率などを担当していました。 校外学習中に女子児童を盗撮したとみられています。 盗撮画像を共有していたグループチャットは森山容疑者が管理し、横浜市の小学校教員、小瀬村史也容疑者(37)ら10人近い教員が参加していたとみられます。 (横浜市教育委員会の会見) 「この度、横浜市の教員が極めて重大な不祥事を引き起こす事態となりました。市民の皆さまに不安を抱かせる事態となったことを深くおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」 捜査関係者によりますと、グループチャットには秘匿性の高い海外のアプリが使用されていて、女子児童の着替えの様子を盗撮した画像などに対し、グループの教員らは「いいですね」「こんな機会があってうらやましいです」などと称賛し合っていたということです。 ■体液を児童の所持品や給食に… グループの1人が、森山容疑者と同じく名古屋市の小学校の教員だった水藤翔太被告(34)。駅のホームで15歳の少女のリュックに体液をかけたとして、ことし3月に逮捕・起訴されていましたが、新たな犯行が明らかになりました。 勤務先の学校で体液を児童の所持品に付着させたり、給食に混入させたりした罪で追起訴されていたのです。体液が入った給食を児童が口にすることはありませんでしたが、事件後に学校から保護者に、こんな通知が。 「使用する食器に不具合が確認されたことから、児童の安全面に万全を期するため急きょ、紙製容器で提供することとなりました」 学校は食器の使用を取りやめ、紙の容器への変更を余儀なくされました。 こうした異様ともいえる性的嗜好を持つ教員らがグループを作っていたのでしょうか。グループチャットの存在は水藤被告の捜査から明らかになったといい、警察が実態解明を進めています。