札幌市の91歳の男性宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取り、口座から現金約100万円を引き出して盗んだとして、旭川市の32歳の無職の女が逮捕されました。 預貯金詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、旭川市に住む無職、藤田未来容疑者(32)です。 藤田容疑者は、何者かと共謀して、6月2日、札幌市中央区に住む91歳の男性の家を訪れ「このままではキャッシュカードが使えない」などとうそを言って、男性からキャッシュカード1枚をだまし取った上、カードを使って、札幌市中央区内の銀行のATMで、男性の口座から約100万円引き出した疑いが持たれています。 被害にあった男性が、キャッシュカードを持ち去られたことを不審に思い、翌日3日、銀行の支店を訪れて通帳に記帳したところ、身に覚えのない出金があり、銀行の職員に相談しました。 詐欺を疑った行員が「91歳男性がキャッシュカードを手渡してしまい、口座から現金が引き出されている」と警察に通報しました。 警察が防犯カメラの捜査などを行ったところ、藤田容疑者が浮上。 埼玉県に潜伏している藤田容疑者を発見し、容疑が固まったとして、25日夜、逮捕しました。 警察の調べに対し、藤田容疑者は「キャッシュカードをだまし取り、お金を引き出した」と容疑を認めているということです。 警察は、藤田容疑者が特殊詐欺事件の「受け子」や金を引き出す「出し子」の役割を担い、別に指示役がいるとみていて、共犯者の捜査をすすめています。 また、藤田容疑者が札幌市内で起きた同様の詐欺事件にかかわっている可能性もあるとみて、詳しく調べています。