プレサンス元社長が主任検事に起こした告訴・告発は「嫌疑無し」で不起訴に 大阪高検

不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さん(62)が、不当に逮捕・起訴されたなどとして刑事告訴・告発していた大阪地検特捜部の元主任検事について、大阪高検は24日不起訴処分としました。 高検は不起訴にした理由について、「逮捕・勾留の要件は満たしており、起訴や無罪判決があったからといって、逮捕や起訴の判断がただちに違法となるわけではない」と、いずれも「嫌疑無し」と判断しました。 山岸さんは大阪市にある学校法人の土地取引を巡り、21億円を横領した事件の共犯として、2019年に特捜部に逮捕・起訴され、その後無罪が確定しています。 山岸さんは、当時の主任検事が、取り調べを担当した別の検事が山岸さんの元部下に対し、長時間にわたり一方的に罵倒するなどの違法な取り調べをしたことを認識しながら、山岸さんを不当に逮捕・起訴したなどとして、2024年に大阪高検に特別公務員暴行陵虐容疑や特別公務員職権濫用容疑、そして偽証容疑で、告訴・告発をしていました。 この事件を巡っては、取り調べを担当した田渕大輔検事について、特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判が開かれることが決まっています。

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