外国産の鶏肉を「宮崎県産」などと偽って東京都府中市の学校給食に納入したとして、警視庁生活経済課は不正競争防止法違反(誤認惹起)の疑いで、食肉販売会社「並木商店」(東京都新宿区)代表、並木建造容疑者(41)=新宿区南元町=ら男2人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。 同課によると、並木容疑者は府中市立学校給食センターと食品の納入指定業者として契約。国産鶏肉を指定されているにも関わらず、産地を偽装し、仕入れを担当した男が南米や東南アジア産の鶏肉を国産として給食センターに納入していた。 3年7月~6年12月、計約42・5トン、計約4800万円分の鶏肉を納入していたが、大半は外国産か、外国産と国産の混合物だったとみられる。市や警視庁に情報提供があり、市の検査で外国産と判明した。 逮捕容疑は共謀の上、昨年11月、3回にわたり、納品書に「産地宮崎県産」などと記載し、外国産の鶏肉計211キロを府中市内の小学校22校の給食向けに納入したとしている。