中学生らを特殊詐欺の「受け子」に勧誘して高齢者から現金をだまし取るなどしたとして、指定暴力団「道仁会」(福岡県久留米市)の傘下組織組員が逮捕された事件で、県警などは27日、同市の道仁会本部事務所に詐欺容疑で家宅捜索に入った。 同日午前10時半すぎ、共同捜査している福岡、宮城、三重の3県警と警視庁の捜査員約30人が事務所に入り、約1時間半にわたって所内を捜索した。 事件を巡っては、県警などが、同会傘下組織組員の川島魁斗容疑者(23)と、受け子だった中学生らを含む当時15~20歳の男女5人を詐欺容疑などで逮捕していた。川島容疑者は1月、中学生らを受け子に勧誘し、関東在住の高齢者3人から現金計670万円をだまし取った疑いがあり、県警などが道仁会の組織的な関与も視野に捜査している。