フィリピンを拠点とした特殊詐欺グループが「ルフィ」などと名乗り、実行役に強盗などを指示していたとされる事件で、グループ幹部の1人とされる小島智信被告(47)の裁判員裁判の初公判が1日、東京地裁で始まった。小島被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。 フィリピンから送還され逮捕・起訴されたグループ幹部4人の中で、公判が開かれるのは小島被告が初めて。 小島被告は、2022年10月に東京都稲城市の住宅で、30代女性らが粘着テープで縛られて暴行され現金約3500万円などが入った金庫が奪われた事件や、同年11月の山口県岩国市の強盗未遂など計3件の強盗事件に関与したとして、強盗致傷幇助(ほうじょ)罪などで起訴された。 小島被告は、各事件の実行役を集める「リクルーター」役を務めたとみられる。 強盗事件のほかに、グループが起こした2件の特殊詐欺事件でも起訴されている。(森下裕介)