大阪府警に留置されていた被告が、「私は取り調べを拒否します」と書かれたTシャツを取り上げられ黙秘権などを侵害されたとして、弁護士とともに訴えを起こしました。 訴状によりますと、保護責任者遺棄致死の罪に問われている被告は、去年12月自宅に介護が必要な母親を残して家を出たとして逮捕され、大阪府警・羽曳野署に留置されました。 弁護士は被告に、警察の取り調べに黙秘するよう勧め、「私は取り調べを拒否します」と書かれたTシャツを渡しましたが、「メッセージ性に問題がある」として取り上げられたということです。 被告と弁護士は「意思表示の手段を奪われ、黙秘権を侵害された」などとして、きょう大阪府に385万円の賠償を求める訴えを大阪地裁に起こしました。