警察官に成りすまして犯罪捜査に協力するよう求め、相手に暗号資産を扱うインターネットサイトの本人認証をさせる手口で、長井市に住む60代の男性が7700万円相当の暗号資産をだまし取られる詐欺被害がありました。 今年4月、長井市に住む60代の男性のスマートフォンに電話があり、その後、男性は警察を名乗る男とやりとりをするようになりました。 男性は警察を名乗る男から「口座が犯罪に使われている」などと言われ、逮捕状のような書類の写真が送られてきたことから相手を信じたということです。 男性は相手の指示に従い自身が口座を持つ暗号資産の取引所のサイトで本人認証を行いました。 すると警察を名乗る男は50万円を指定口座に送るよう求めてきたということです。 男性は不審に思い、送金はせずに警察に相談しました。 しかしその後、口座を確認したところ入金されていたほぼ全額に当たるおよそ7710万円相当の暗号資産が送金されていることが分かったということです。 男性は暗号資産の取引所のサイトで本人認証をする前に、相手の指示で画面共有アプリをダウンロードしていました。 犯人は男性が本人認証した後、遠隔操作で口座から暗号資産を不正に送金したとみられます。 こうした警察官に成りすます詐欺は近年急増し、警察は有名俳優を起用するなどとして注意を呼び掛けています。 詐欺の手口は日々変化していて、警察は警察のメール配信サービスなどで、情報を手に入れるよう求めています。