八田容疑者の犯行直前の様子を被害者が証言「すごく落ち着いた感じ」 別府ひき逃げ殺人事件

2022年6月29日、大分県別府市で大学生が車にはねられ死亡し、現場から逃走した八田與一(はった よいち)容疑者が「重要指名手配」に指定されている「別府ひき逃げ殺人事件」。逮捕容疑にこれまでの「道交法違反容疑」に加え、「殺人」と「殺人未遂」が新たに追加された。死亡した大学生と一緒に事件に遭遇し、命を取りとめた被害男性がABEMA的ニュースショーにリモート出演し、事件当時を振り返った。 事件でけがをした大学生は、ショッピングモールの駐輪場で死亡した大学生が八田容疑者に絡まれている姿を目撃した。「八田(容疑者)と亡くなった友人が会話しているところは、ちゃんとは見えなくて。多分10メートル、20メートルぐらい離れたところから友人が出てくるのを待っていたので。話し口調とかも遠くから見ていた感じだと、どうしても親しい人と話していないなという。ちょっとよそよそしい感じで話していたので、道案内でもしているのかなというぐらいの認識で、そのときは感じていた。そのあと八田が自分の横を横切っていったが、結構近い距離で八田のことはちゃんと見たので、そのときの服装や顔の特徴はすごく覚えている」と振り返った。 亡くなった大学生との会話については「そのあと『誰と話していたの?』と聞いたところ、『スピーカーで大音量で音楽を流していたやつが因縁つけてきたわ』と。『(八田容疑者が)何見てんの?ここバイク通ったらダメなんじゃないの?』と、本当によくわからないイチャモンをつけてきたという風に言っていて。『素直に面倒くさかったから謝ったよ』みたいな感じで聞いたので、自分は『変な奴、気にすんなよ』と(声をかけた)」と明かした。 事件当時、車から追突されたときの記憶については「衝突されて飛ばされているときはスローモーションというか。走馬灯というのが見えた。今までの人生の…例えば、小学校の運動会とかお父さんお母さんの顔がパノラマ状に蘇ってくる感じがした。そこまでは意識があったと思うが、気づいたらもう倒れていて。遠くで『助けるからね』とか『頑張れ』とか、そういう声が聞こえてたので。記憶は飛ばされる瞬間まではあった」と語った。 救急車の中では意識はあったそうで「救急隊員の方に『僕は犯人を知っています。絶対捕まえてください』という風に言ったのを覚えている」と振り返ると、「そのあと病院に間もなくして刑事さんが来られて八田の免許証のコピーかなにかをパッて見せられて『こいつじゃないですか?』と言われたので、確信があったので『こいつです』という風に言った」と語った。 救急車ですぐに事件性を感じて証言した理由については「トラブルがあったのを知っていて、その数分後に追突されたので、自然に考えるならそいつしかいないだろう」と説明。 また、八田容疑者とすれ違った瞬間については「すごく激高しているようにも見えなかったし、すごく落ち着いた感じで歩いて。僕に視線もくれずに、そのまま駐車場に向かって行ったという印象」と振り返った。 情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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