尹前大統領、北朝鮮に無人機飛ばし攻撃誘発狙う? 検察、事情聴取へ

韓国の特別検察は1日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領=内乱首謀罪で公判中=について、北朝鮮に無人機(ドローン)を飛ばして北朝鮮側の攻撃を誘発しようとしたとして、外患誘致容疑でも捜査に乗り出した。聯合ニュースなどが伝えた。特別検察は、5日に尹氏から事情聴取する方針。 昨年10月、北朝鮮の首都・平壌にドローンが飛来し、北朝鮮側は「韓国軍の無人機だ」と主張して写真を公表。専門家らは、韓国軍のものと形状などが似ていると指摘した。当時の尹政権が戒厳令を出す条件を作るため、無人機を意図的に飛ばしたとの疑惑が出ていた。韓国軍は真偽について「確認する価値も、答える価値もない」などと明言を避けていた。 特別検察は1日午後、軍に無人機を納品した国防科学研究所の担当者から、参考人として事情を聴いた。同研究所は国会に対し今年5月、北朝鮮が公表した無人機について「(韓国軍のものと特徴などが)非常に似ている」とする報告書を提出していた。 尹氏の側近だった金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相=内乱罪で公判中=が、無人機の事件に関与した疑いもあると報じられている。 尹氏は昨年12月に戒厳令を宣布し、今年1月に内乱首謀罪で逮捕・起訴された。3月に釈放され、現在はソウル市内の自宅で生活している。【ソウル福岡静哉】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする