ブルーシートがかけられ、現場への専用エレベーターも…池袋刺殺事件「サンシャイン60」の“厳戒態勢”

若者や家族連れでにぎわう東京・池袋の商業施設「サンシャインシティ」で、凄惨な刺殺事件が起こった。 各報道によると、7月1日の正午前、同ビル31階にある弁護士法人「アディーレ法律事務所」から「男性従業員が男に包丁のようなもので刺された」と110番通報が警察に入ったという。男性は喉を刺されており、病院に搬送されたものの、まもなく死亡が確認された。 「この法律事務所の従業員男性を刺したとみられる犯人の男は現場から逃走しましたが、すぐに約500メートル離れた池袋駅東口交番に出頭。男は刃物を所持しており、殺人未遂容疑で緊急逮捕されました。警察の取り調べに『刺したことは覚えていないが、気がついたら刺していた』などと供述しているといいます」(全国紙社会部記者) 警視庁によると、逮捕されたのは会社員の渡邊玲人容疑者(50)。「以前から被害者の男性に恨みがあり我慢の限界が来てしまった」と話しており、渡邊容疑者と被害者の男性は同じ職場の同僚だという。 事件の現場となったのは、若者向けのファッション店や人気の飲食店などが並ぶ専門店街「アルパ」に隣接するオフィス棟「サンシャイン60」。 現場を訪れたところ、1階のロビーは階層ごとにエレベーターがそれぞれ運転しているが、事件が起きた現場に通じるエレベーター1基には警備員が待機している厳戒態勢だった。本誌記者が事件現場に向かおうとするも、「ここからは入れないので」と規制が敷かれていた。今回の件によって、事件現場の専用エレベーターがもうけられたようで、そこから頻繁に警察官や鑑識の出入りが続いていた。 集まった報道陣はテレビや新聞など30名ほど。事件を聞きつけたユーチューバーも来るなど、現場は騒然とした空気に包まれていた。実際に31階に降りた別のオフィスの従業員によれば、 「当該フロアに入ると、青いブルーシートがかけられていて警察と警備員が1人ずつ立っていて立ち入りが制限されていました。従業員の出入りもあまりなく、逆に事件の深刻さを物語る重々しさでした」という。 事件発生から約5時間が経過した夕方5時過ぎには一通りの捜査が終わったようで、複数の警察や鑑識が現場の物証と思しきものを手に「サンシャイン60」から出てくる姿もあった。一刻も早い事件の全容解明が望まれる。

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