広島市内の勤務先の小学校の教室で女児にわいせつな行為をしようとしたなどとして、小学校教諭の男(38)=安佐南区=が監禁や不同意わいせつ未遂などの容疑で逮捕されたのを受け、小学校は2日、同小で緊急の保護者説明会を開いた。校長は陳謝した上で、容疑者が赴任後に担当した児童に対し、同様の被害の有無を調査する考えを示した。 非公開で約500人が出席した。終了後、校長が取材に応じ、近日中にアンケートを取り、スクールカウンセラーと連携して児童の心のケアに当たると説明した。容疑者が別の女児の容姿に関し、性的な発言をしたという苦情が保護者から届いていたことも明らかにした。説明会では、第三者委員会の設置を求める声が上がったという。 容疑者は誰もいない教室で、自身の下半身を露出してわいせつ行為をしようとしたとして6月30日に県警に逮捕された。説明会に出席した一人は「二度と同じことが起きないよう誠意を持って対応してほしい」とした。 市教委はこの日、東区の市教育センターで臨時校長会を開いた。小中高校と特別支援学校の計約200人が出席。教員一人一人の勤務状況を把握し、服務規律を順守するための毎月の研修を徹底するよう求めた。