元参院議員で、公選法違反の罪で有罪判決を受けた河井案里氏(51)が、3日配信のYouTube動画「ReHacQ―リハック―」に出演し、公選法違反容疑で逮捕された後の拘置所生活を明かした。 広島県議を4期務め、19年の参院選で国政に初挑戦し、初当選を果たした。しかし、20年6月に公選法違反の容疑で、夫で元法相の河井克行氏とともに逮捕。21年に懲役1年4カ月の執行猶予付き判決を受けた。現在も猶予期間が「まだ明けていない」といい、公民権も停止中。 東京拘置所に身柄を送られた河井氏は、「だいたいみんな20日くらいで出るけど、私は4カ月間、入っていました」と、異例の長期間だったことを明かした。 議員である期間中は、人に追われ続けていたという。「それまで私はマスコミとかもの凄かったんですよ。押しかけてというのもあったかあん。国会に登院するとうわーっと囲まれて、50人くらい。答えられないと、逃げるんですか?って言うんですけど、逃げるんじゃないですけど…とも言えないじゃないですか?マスコミとか世間の目が厳しかった」。それだけに、「拘置所に入って、そういうものから全部守られるんで、居心地は良かった」という。 拘置所内での生活サイクルも明かした。「朝は7時ちょっとすぎくらいに音楽が鳴って、着替えて」。かかっていた音楽は「そんな気持ちのいい音楽じゃなかったと思う」といい、「着替えて、正座しないといけない。正座して点呼があるので。私は66番だったかな。ずっと部屋を刑務官が回って。そしたらご飯が出てくる」と説明した。 食事は「某有名大学の病院よりはおいしい」と明かし、「朝ご飯は麦飯に納豆、のり、大きいお椀におみそ汁が出てきました」。麦飯のおかわりは「できない」という。 その後は取り調べへ。「勾留された期間は長かったけど、調べは(1回につき)3、4時間くらいですね」。 施設は4畳ほどと狭かったが、「だんだん自分の城みたいになってきて、快適になってきます」という。「いろいろ自分の持ってきた本とか、本棚とかちょっと作り付けのがあって」。本も多すぎると指導が入るが、読書の時間はふんだんにあったという。 また、買い物も可能で、「ご飯がおいしくないので、いろんな食べ物とかをそこで買うんですけど、ノートとかお布団とかそういうのも全部買うんだけど、そうすると、お菓子とかいっぱい買っておけるし」とも告白。自分より先に捕まった国会議員から差し入れも入ったことを明かした。 読んだ本は小説も多かったというが、意外な1冊も。「私の場合は英和辞典。Aから覚えていって、他に教材とかないんで、英和辞典は中で貸してくれて、ずっと覚えていって、出るころにはPまで行きました」と話していた。