「好きっていう資格はない…」ホストに貢ぐ女性たちがどうしても手に入れたい「3つのこと」

キャバクラや立ちんぼ、風俗など、身を削って得た多額のお金をホストにつぎ込む、いわゆる「ホス狂い」と呼ばれる女性たち。金銭的にも精神的にもすり減らしながら、それでもホストに通い続ける理由とは。※本稿は、佐々木チワワ『歌舞伎町に沼る若者たち 搾取と依存の構造』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。 ● ホストクラブで得られる 「承認の3段階」とは? ホストクラブで得られる承認は大きく分けて3段階あると言える。 1つ目が、客が指名しているホストから受ける「個別の承認」だ。 いわゆる「担当と私の世界」であり、ホストからのLINEや受けた接客、店外など、担当ホストが自分に何をしてくれたかで得られる承認である。自分が使った金額に対しての担当ホストからの扱いが妥当なら、基本的に承認欲求は満たされる。 2つ目が「比較による承認」だ。 ホストクラブに通い続けていると、次第に他の客が気になってくる。自分と同じホストを指名している被りや、自分と指名ホストの関係は妥当なのか、不当なのか、特別なのか。使っている金額や扱いなど、他の客と比べて自分はどんな顧客なのか。他のキャストから、自分と担当の関係性はどのように評価されているのか。それらを比較し、「良い客」や「特別な客」であることで承認を得るのである。 最後3つ目が「集団的な承認」だ。 「個別の承認」や「比較による承認」を得るうえでは、ホスト個人のキャパシティや店舗のクオリティ・経営方針によって差が存在する。 一方で、ホスト通いをしている顧客同士はSNSを通じてつながり、より大きな集団で己の消費行動を比較し、承認する。

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