ロシア前運輸相が自殺、プーチン氏による解任直後 クルスク州での汚職捜査に関連か

ロシア連邦捜査委員会は7月7日、スタロボイト前運輸相が自殺したとみられると明らかにした。プーチン大統領はこの日、同氏を解任していた。連邦捜査委によると、スタロボイト氏の遺体が自家用車内で銃創を負った状態で発見された。同氏の解任は予想外で、プーチン大統領は解任理由を明らかにしていない。政治アナリストらは、スタロボイト氏が知事を務めていたクルスク州での汚職捜査に関連している可能性を指摘している。 スタロボイト氏はクルスク州知事を務めた後、2024年5月に運輸相に起用された。クルスク州では、スタロボイト氏の後任だったスミルノフ前知事らが防衛予算横領の疑いで逮捕されており、運輸業界関係者は、運輸産業の問題ではなく、クルスク州の汚職に関連して、スタロボイト氏の立場が数カ月前から疑問視されていたと語った。 スタロボイト氏の後任の運輸相代理には、ノブゴロド州知事を務めたアンドレイ・ニキチン氏が指名された。ニキチン氏はプーチン大統領との会談で、物流の停滞を解消するため、運輸産業のデジタル化に取り組むと述べた。 ロシアの運輸業界では、航空会社がスペア部品の不足に直面。ロシア鉄道は高金利で利払い費が急増している。

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