続く教員の性暴力「由々しき事態」、文科省が緊急会議 私学にも課題

盗撮など教員による子どもへの性暴力事件が相次いだことを受け、文部科学省が10日、緊急のオンライン会議を開いた。参加した都道府県と政令指定都市の教育長に、文科省は服務規律の徹底を強く求めた。 望月禎・初等中等教育局長が「非常に耳を疑う、教育界を揺るがすような大変由々しき事態。危機的な状況だと共有していただき、教師による性暴力の根絶をしなければならない」と述べた。 未然防止の具体策にも触れ、第三者の目が届きにくい環境を減らす▽教師と子どもの密室状態をなくす▽指導には教師らが複数で関わる▽カメラを置けないよう教室などを無作為に点検――などを求めた。 教員をめぐっては、名古屋市と横浜市の市立学校教員が、女児の下着を盗撮し、画像などを共有した疑いで先月逮捕された。福岡県立高校の教員も勤務先で女子生徒の着替えを盗撮したなどとして先月逮捕された。 文科省はすでに、教師の服務規律の確保の徹底を促す通知を教育長宛てに出している。国立や私立の学校に向けても同様に担当部局に通知を出した。今後、担当者の会議などでも改めて適切な対応を求めるという。(植松佳香)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする