パク・ボゴムがパワーアップした肉体美で披露するのは、ボクシングの元メダリストの熱血警察官役! 2025年上半期の名作『おつかれさま』とは180度違う姿で挑んだ新作『グッドボーイ』が絶賛配信中。これまでに観たことのない新たなボゴムに出会える本格アクションドラマの見どころを、韓ドラマニアのライターがレビュー。ぜひチェックしてみて。 ◆ズタボロになってもめげない、諦めない! 巨悪に立ち向かう、元メダリストの警官たち 2025年上半期の名作『おつかれさま』で、久しぶりのハマり役を演じたパク・ボゴム。彼が演じる役の朴訥かつ深い愛に号泣した人も多かったのではと思いますが、今年のボゴムはそれだけでは終わりません。そんな名作の感動冷めやらぬ今、絶賛配信中の彼の新作がこのドラマ。しかも、演じるキャラクターが『おつかれ〜』とは一転。巨悪に立ち向かう元ボクシング金メダリストの警察官という役どころ。これまでにない身体を張りまくったアクションを存分に披露してくれる熱血ボーイというから、期待高まるばかりといいましょうか。物語は、元メダリストのアスリートたちを人材確保の一環として特別枠で警察官に採用する制度を利用する主演のボゴムをはじめ、警官になったはいいものの、出世できずに窓際仕事を余儀なくされている5人で結成された特別チームの、痛々しいまでの奮闘を描いているもの。 ボゴム演じる元金メダリスト警官のドンジュが、ある轢き逃げ事件の現場に遭遇したことから物語は展開します。顔ははっきり目撃したものの、犯人を取り逃してしまうドンジュなのですが、程なく自首してきた犯人は、彼が親身にしていた後輩ギョンイル(イ・ジョンハ)。もちろんドンジュが目撃した犯人ではなく、しかもギョンイルは獄中で何者かに殺害されてしまうのです。その捜査のため結成されたのが元メダリスト寄せ集めの特別チーム。メンバーは、元レスリング選手のチーム長マンシク(ホ・ソンテ)、元射撃選手ハンナ(キム・ソヒョン)、元フェンシング選手ジョンヒョン(イ・サンイ)、元円盤投げ選手ジェホン(テ・ウォンソク)、そしてドンジュの5人。轢き逃げ犯を追うドンジュは、彼が目撃した犯人が関税庁の職員ミン・ジュヨン(オ・ジョンセ)であることを突き止めるのですが、ミンを逮捕するもすぐ釈放に。どうやらミンは麻薬と密輸で莫大な財産を得て、警察や検察の上層部とも繋がっているらしい。ということで、ドンジュ率いる窓際特別チームと巨悪ミンとの壮絶なる闘いのゴングが打ち鳴らされるわけですが、まるでボクシングの試合のごとく、1ラウンドごとに激しい打ち合いでポイントを取ったり、取られたりと、互いがボコボコになりながら進んでいくという展開。 その合間には、元メダリストたちの哀切とか、それぞれが抱える事情とか、ボゴムとソヒョン、サンイの胸キュン三角関係ラブとか、シリアス、コメディが入り混じりながら展開していく、いわゆるジャンルミックスなのですが、豪華キャスト&盛り盛り内容にもかかわらず、私の周囲には途中でつい寝てしまうと訴える人が続出。確かに私的にも没入度低めなのですよ、なぜか。この記事の執筆時点ではまだ12話までの視聴だからなのか、盛りだくさんゆえのそれぞれのドラマの描き込みが浅いせいなのか、それとも熱血ボーイというキャラがボゴムの仁(その役者の個性や魅力、雰囲気)と合っていないからなのか……(すべて個人的見解です)。度重なる敵の卑劣なパンチで、ボゴムは今まさに瀕死の状態(12話)。最終ラウンドの一発KOによる巻き返しをいろんな意味で心待ちにしている次第なのでありますが……。(さすらいのライター山崎)