それにもかかわらず、ドナルド・トランプ米大統領とネタニヤフ首相は停戦合意の実現に自信を示した。この日、トランプ大統領は「今週または来週中に合意が成立する可能性が高い」と述べ、「我々は平和を望んでいる」と語った。ネタニヤフ首相も「交渉は前進しており、成功の可能性は高い」と述べた。 同日、トランプ政権はネタニヤフ首相などイスラエル指導部に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)に関連し、人権専門家である国連パレスチナ占領地特別報告官のフランチェスカ・アルバネーゼ氏に制裁を科すと発表した。米国はこれまでもICCの検察官や裁判官に制裁を課してきた。 イスラエルとイランは停戦中であるものの、中東地域の軍事的緊張は依然として続いている。これは、イランが軍事的に支援する「抵抗の枢軸」の一つであるイエメンのフーシ派が紅海で商船への攻撃を繰り返しているためだ。 この日、フーシ派は紅海でギリシャ船会社が所有するリベリア船籍の貨物船「エタニティC」を攻撃し、沈没させたと主張し、映像も公開した。彼らは7日夜から、支配しているイエメンのホデイダ港付近の海域で、小型ボートと爆弾を積んだ無人ボート(USV)を使ってこの船を攻撃した。これにより乗組員4人が死亡し、15人が行方不明となった。6人は24時間以上水中で耐え、救助されたという。 フーシ派は、ハマスがイスラエルを攻撃した2013年11月以降、昨年末まで紅海を通過する船舶を攻撃してきた。5月には米国と一時停戦に合意したが、イスラエルへの攻撃は継続すると主張している。6日にも紅海でギリシャ船社のリベリア船籍バルク船「マジック・シーズ」を攻撃し、沈没させた。イスラエルの港を頻繁に出入りしていることが理由だという。 西江(ソガン)大学Euro-MENA研究所のパク・ヒョンド教授は「フーシ派はイスラエルが停戦するまで攻撃を続けるだろう」とし、「最近、イランがフーシ派への関心を弱めた可能性はあるが、イラン以外のルートから物資の供給を受け、生存し続ける可能性が高い」と述べた。