「死のうと思っていた」猛スピードでバイクに追突か 全裸男を殺人容疑で再逮捕 6回目の逮捕 埼玉

2025年4月、埼玉県内の複数箇所に全裸で現れ、住居への不法侵入や覚醒剤の使用・所持など複数の容疑で逮捕されていた男。 新たに14日、殺人容疑で再逮捕されました。 再逮捕されたのは、住所不定・無職の西村大輔容疑者(48)です。 4月下旬の夜、埼玉県内の複数の箇所で撮影されていた西村容疑者の奇行。 川口市では、緑色の車に何度も衝突したあと、黒い車から降りてきた西村容疑者がボンネットを乗り越え、ドアを開けようと運転席に近づきます。この時、西村容疑者は全裸でありながら靴と靴下だけを履いていました。 また草加市では、強奪したタクシーで衝突事故を起こした直後、同じく靴と靴下だけの姿で奇声を上げながら現場を離れようとするそぶりも。 そんな西村容疑者が今回再逮捕された容疑は、全裸姿が撮影された川口市や草加市とは別のさいたま市緑区で起きた事件でした。 警察によると、西村容疑者はこの日の午後9時前、運転していた車で前を走っていたバイクに後方から追突。 バイクを運転していた吉田光暢さん(46)を殺害した疑いが持たれています。 FNNは現場の周辺住民に、事件発生の2日後、話を聞いていました。 周辺住民は「ガーンという音がして、事故だと思いました。バイクが倒れていましたからね。みんな出てきて、そのうち救急車など来て救助していた」と話しました。 なぜ警察は、この一件を事故ではなく殺人事件として立件したのでしょうか。 バイクが衝突された前後に付近で撮影されていた映像を見ると、1台の車が猛スピードで通り抜け、そのあとに火花が散っている様子が分かります。 目撃者は「車がバイクを引きずってそこまで来て、バイクを落としてそのまま向こうに行った」と話します。 こうした目撃情報やドライブレコーダーの映像などから、西村容疑者は制限速度を大幅に超え運転していたことが判明。 警察は、西村容疑者が車を故意に吉田さんのバイクに衝突させたとみています。 この日のほぼ同じ時刻にもう1件、バイクが車に追突され、バイクを運転していた男性が重傷を負う事件が発生し、警察が西村容疑者を殺人未遂容疑で逮捕していました。 こうした追突があった後に全裸姿で乗用車やタクシーを強奪するなどの行為を繰り返したとみられる西村容疑者。 さらに、全裸のまま草加市内の住宅街へと入っていき、当時、授業が行われていた学習塾に無断で侵入したところを現行犯逮捕されていました。 逮捕から2日後、警察車両に乗せられた際には、焦点の定まらぬ目で辺りを見回しながら、何かをつぶやいていた西村容疑者。 後に覚醒剤の使用と所持の容疑でも逮捕されています。 今回の逮捕で6回目の逮捕となった西村容疑者。 これまでの警察の調べに対し、「自分自身、死のうと思っていた」「私がやった行為であることは間違いありません」と話す一方で、「バイクの運転手を殺害しようとは思っていません」と容疑を否認しているということです。

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