警察官をかたる詐欺の手口で、大分県中津市に住む30代女性が150万円をだまし取られたことがわかりました。 警察によりますと、今年7月14日、中津市内に住む30代女性の携帯電話に、「+」から始まる番号から着信があり、音声ガイダンスで「2時間後に電話が使えなくなる」と告げられました。 女性が、ガイダンスに従って番号を押すと、長野県警の警察官を名乗る男に電話が転送。そして、LINEのビデオ通話で制服を着た男が偽の警察手帳を示し、「あなたの番号が特殊詐欺に使われ、あなた名義の銀行口座に犯罪資金が入金されていて、逮捕状が出ている。お金の流れを調べるので、指定する口座に現金150万円を振り込んでください」と言われ、逮捕状の画像も送られてきました。 話を信じた女性はATMから指定された口座に2回にわたり、合わせて150万円を振り込み、だまし取られました。 その後、女性がマネーロンダリングについてネット検索したところ、犯罪に関連する言葉が出てきたことから不安を覚え、警察に相談して詐欺と発覚しました。 警察は「警察官がSNSで連絡したり、ビデオ通話などで警察手帳や逮捕状を見せたりすることは絶対にありません」と注意を呼びかけています。