ギリシャ・アテネ郊外で発生した米UCバークレー大教授殺害事件に関連し、元妻を含む容疑者5人が逮捕されたと、AP通信が18日(現地時間)報じた。 報道によると、ポーランド出身のプシェミスワフ・イジョルスキーUCバークレー教授は4日、アテネ郊外で2人の幼い子どもに会うため元妻の家に向かう途中に射殺された。ギリシャ当局は元妻を殺人教唆容疑で、元妻の恋人のギリシャ国籍の男(35)を殺人容疑でそれぞれ逮捕した。また、アルバニア国籍の2人とブルガリア国籍の1人も共犯として逮捕した。警察によると、共犯3人は元妻の恋人を犯行場所まで連れていき、犯行に使用された銃を提供した容疑を受ける。 現地メディアのトビマはイジョルスキー教授と元妻が子どもの養育権と面会交渉権問題で激しく法的紛争中だったとし、イジョルスキー教授はこれを解決するために元妻が暮らすギリシャを訪問したと伝えた。 容疑者5人は前日、アテネ裁判所で容疑を否認した。裁判所は容疑者らに21日まで弁論準備期間を与えた。元妻の弁護人は「依頼人は一貫して無罪を主張していて、証拠も圧倒的に有利」と明らかにした。 イジョルスキー教授はUCバークレーのハース・ビジネススクールに13年間在職し、計量マーケティング、産業組織論、デジタル市場経済学などを教えた。大学側はイジョルスキー教授を「情熱的な教育者であり先導的なマーケティング学者」として追悼した。