米粒サイズのイヤホンでカンニング? TOEIC不正、男を再逮捕

英語能力試験「TOEIC」の試験場で「替え玉受験」をしようとしたとして、警視庁は22日、中国籍で京大院生の王立坤容疑者(27)=京都市左京区=を有印私文書偽造・同行使容疑で再逮捕し、発表した。逮捕は4回目。 国際犯罪対策課によると、再逮捕容疑は3月1日、東京都練馬区の試験会場で、架空の人物の氏名を書き、自身の顔写真を貼り付けた受験票を偽造し、提示したというもの。黙秘しているという。 この日、会場には中野区内の同一住所で受験を申し込んでいた10~20代の中国籍の12人が集まっていた。同課は、王容疑者から解答を教わって高得点を取ろうとしていたとみている。 王容疑者は5月18日に板橋区の会場で替え玉受験をしようとしたとして、同庁に現行犯逮捕されていた。 だが、その後も、都内の複数の会場でカンニングが疑われるケースが相次ぐ。 6月7日の練馬区の会場では中国籍の77人が同一住所で申し込んでおり、この会場に現れた1人は、米粒ほどの大きさのイヤホンなどを持っていた。この人物のスマートフォンには、このイヤホンなどを使ってカンニングする方法を中国語で解説する動画を視聴した形跡があったという。同課はイヤホンの入手経路を調べるなどして、実態解明を進める方針だ。(吉村駿)

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