事件などが起きた時、犯人逮捕の鍵を握る、初動捜査。警察官が無線でやりとりする技能を競う大会が県警本部で行われました。 この競技会は、無線技能や、現場での対応能力などの向上を目的に毎年行われています。警察署と現場警察官役の2人1組でチームを組み、高知県内全ての署から24人が参加しました。競技会は「人が倒れている」という想定で、最初は「ひき逃げ事件」とみられる捜査方針を「殺人未遂事件」に切り替えられるかが問われます。 「運転手は(歩行者の発言に)激高し『殺してやる』と申し立て、その後、車を発進させ、歩行者をはねたもの、よって本件については殺人未遂事件と判明」 現場の警察官は目撃者から事情を聞き、事件が起きた流れや状況を把握。逃走した容疑者の身なりなどを署の通信室に報告します。通信室の警察官は、現場だけでなく本部からも次々と入ってくる情報を処理しながら、現場には指示を、本部には必要な要請を出し、対応にあたっていました。 (高知東警察署の参加者) 「現場からの報告と本部からの情報で錯綜した中で、どういう情報が欲しいか、この大会を通して、署の司令をやってみて分かりましたので、今後、現場で報告するときに、その点、気をつけながら勤務をしていこうと思います」 競技会で優勝したチームは9月に行われる全国大会の予選に出場する予定です。