「ルフィ」グループ、治安悪化でトクリュウ対策強化のきっかけに 8事件で40人超摘発

一連の広域強盗事件では、警視庁と4府県警の合同捜査本部が令和4、5年に発生した8事件を「重点対象」に指定。5年12月の捜査終結までに実行役ら44人を逮捕し、押収したスマートフォンを解析するなどして、フィリピンを拠点としていた小島智信被告ら4人の立件に至った。 ルフィグループが特殊詐欺から強盗へと手口を凶悪化させたのは4年5月、京都市内の時計店で腕時計が奪われた事件とされる。「闇バイト」の応募者らで構成される実行役への指示は過激化していったとみられ、4年12月には広島市で強盗傷害事件に関与。5年1月には、東京都狛江市の住宅で当時90歳の住人女性の手足を縛って暴行、死亡させる強盗致死事件を引き起こした。 警視庁と愛知県警の合同捜査本部は今年4月、ルフィグループの被害金の資金洗浄に関わったとみられる犯罪組織幹部らを摘発しており、犯罪収益の流れなどの実態解明は続いている。

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