日本と同じように猛暑が続いているトルコで大規模な山火事が発生しています。 消火活動中に死者が出るなど被害が広がり続けています。 FNNは、燃え盛る山火事の現場を取材しました。 現地に入ったFNNのカメラが捉えたのは、トルコ・ビレジックで発生した山火事の爪痕。 周囲は山火事で真っ黒に焦げていて、まだ熱を持っているのか、至る所で煙が出ているような状況。 さらに別の場所では、再び山火事が発生。 消火器で消火にあたりますが、火が消える様子はありません。 トルコで大規模な山火事が発生したのは、エーゲ海に面するイズミル。 火は住宅地にまで迫り、住民たちが消火活動にあたっていますが、火が衰える気配はありません。 そして7月20日には、トルコ北西部の町サカルヤで、またしても大規模な山火事が発生。 山火事の現場に入った消防車を襲ったのは真っ赤な炎。 目の前に迫りくる様子が確認できます。 火は強い風の影響を受けてサカルヤの隣町ビレジックまで瞬く間に燃え広がりました。 トルコ当局は、ビレジックの山火事の原因について、農業機械から発生した火花が山に燃え移ったとして2人を拘束、うち1人を逮捕しました。 なぜ山火事は、ここまで拡大しているのでしょうか。 延焼に拍車を掛けているのは、炎と煙が渦を巻いて上昇する“火災旋風”とみられています。 トルコ当局は、これまでにビレジックの4つの村の住民に避難指示を出していますが、火の手が村から100メートルのところまで迫ってきたとして、新たにもう1つの村にも避難指示を出しました。 いまだ村では放水車が山に水をかけ、再び燃え広がらないように対策を講じていました。 トルコでは23日、中部で発生した山火事の消火活動にあたっていた10人が炎に巻き込まれ死亡。 また、14人がけがをして、うち1人が集中治療室で治療を受けているということです。 トルコでは、熱波により各地で気温が40度まで上昇。 一時的に強い風が吹く気象条件もあり、さらなる山火事の発生に警戒を強めています。