反捕鯨団体「シー・シェパード」創設者のポール・ワトソン容疑者(74)=威力業務妨害容疑などで逮捕状=の国際手配が解除されたことを受け、海上保安庁の瀬口良夫長官は24日の定例記者会見で、「極めて遺憾。関係国に対し、身柄の拘束や引き渡しを求めていく方針に変わりない」と述べた。 国際刑事警察機構(ICPO)は22日、ワトソン容疑者について身柄拘束を求める「赤手配書」の削除を決定したと日本側に通知。デンマーク当局が昨年末、同容疑者の引き渡しを認めなかったことなどを考慮したという。 瀬口長官は「赤手配書の削除にかかわらず、わが国の逮捕状は引き続き有効だ」と強調。国際手配についても「継続は有益と考えている」とし、改めて要請する考えを示した。