茨城県つくば市の太陽光発電所から盗まれた銅線だと知りながら買い取ったとして、金属くずの買い取り会社社長で中国籍の男が逮捕されました。 組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕されたのは、金属くずの買い取り会社「義久恒大」の会社役員で、中国籍の張欽利容疑者(47)です。 張容疑者は今年3月、茨城県つくば市の太陽光発電所から盗まれた銅線ケーブルおよそ240メートル、時価285万円相当を盗まれたものと知りながらおよそ42万円で買い取ったなどの疑いがもたれています。 警察によりますと、この事件では銅線を盗んだタイ国籍らの窃盗グループの男3人がすでに逮捕・起訴されています。 男らは盗んだ銅線を張容疑者の会社の支店に複数回持ち込んでいたとみられ、取り調べに対し、張容疑者は「盗まれたものだと知りながら買い取った」と容疑を認めているということです。 警察は張容疑者がこのほかにも複数回にわたり盗品と知りながら買い取っていた可能性があるとみて、余罪についても調べています。 太陽光発電所における金属ケーブル窃盗の被害は北関東を中心に広がっていて、去年1年間では茨城県が最も多く、被害が深刻化しています。