自転車に乗って故意に車に接触し、修理費名目で現金をだまし取ったとして、福井県警福井南署と県警交通指導課は7月28日、詐欺の疑いで福井市の無職の男(66)を逮捕した。同署によると、「事故はわざと起こしたものではありません」と容疑を否認している。 逮捕容疑は3月23日午後3時20分ごろ、福井市西木田3丁目の市道交差点を走行していた越前市の30代女性の軽乗用車に交通事故を装って自転車で接触し、「自転車の籠を新しくしたばかりなのに、倒れた時に曲がったので、修理代7千円だけくれ」とうそを言い、現金7千円をだまし取った疑い。 同署によると、女性はその場で7千円を支払ったという。ドライブレコーダーの映像などで容疑が分かった。同署は、こうした「当たり屋」行為を福井市内で50件以上繰り返していたとみて捜査している。南部容疑者から自転車5台を押収した。