25日から27日にかけ札幌市北区の30代の男性が、警察官を名乗る男らから嘘の逮捕状を送りつけられ、現金およそ2390万円をだまし取られる詐欺事件がありました。 警察によりますと、今月25日、男性のスマートフォンに兵庫県警の警察官を名乗る男から突然電話があり、「あなたに逮捕状が出ている」と言われました。 さらに、「あなたの資産状況を調べなければならない」「事件に関係がないことを証明するためには、お金を振り込む必要がある」などと告げられました。 男性は住所を伝えていなかったにもかかわらず、後日、逮捕状と称する書類が送られてきたということです。 男性はこれを信じ、指示されるがまま、25日から28日にかけて、指定された口座に9回にわたり、合わせておよそ2390万円を振り込んでしまいました。 しかし、28日になって、男から「国庫金融庁に任せてある」と伝えられたことに男性が不審を抱き、調べてみたところ、そのような機関が存在しないことが判明。 これにより、男性は自分が詐欺被害に遭ったことに気づき、警察に届け出たということです。 警察は、警察官が逮捕をほのめかして調査費用などの名目で現金を振り込ませることはありえないとして、安易にお金を振り込んだり個人情報を伝えたりしないよう、注意を呼びかけています。