無許可で貸金業を営み日利0.3%超の高金利、7年間で1億円以上貸付か「M’sグループ」会長らを再逮捕 匿名流動型犯罪グループの中心の可能性

無許可で貸金業を営み、法外な利子を受け取っていたとして、飲食店などを経営する会社の会長と社員の男2人が逮捕されました。貸付総額はこれまでに1億円を超えるとみられ、警察は匿名流動型犯罪グループによる犯行の一端とみて、事件の全容解明を進めています。 貸金業法違反などの疑いで逮捕されたのは、いずれも札幌市中央区に住む会社経営、武藤健太郎容疑者(41)と、武藤容疑者の元で働く、植村裕太容疑者(28)です。 2人は、2023年10月から2025年5月にかけて、札幌市内に住む3人に対して、国などの許可を得ずに総額およそ1730万円を貸し付け、法定利息を超える700万円以上の利息を受け取った疑いが持たれています。 警察によりますと、貸し付けた3人のうち1人には、日利0.3%を超える超高金利が設定されていたということです。 警察は、武藤容疑者と植村容疑者が容疑を認めているかどうかや、借りた3人との関係を明らかにしていません。 また武藤容疑者らは、2018年ごろから違法な貸付を繰り返し、これまでに少なくとも数十人に対し、1億円以上を貸していた可能性があるとみています。 武藤容疑者が会長を務める「M’sグループ」をめぐっては、関係者が保険金詐欺や特定商取引法違反などで逮捕されていて、今回の事件も押収された証拠品を捜査する中で、新たに浮上し警察が裏づけ捜査を進めていました。 警察は、「M’sグループ」が匿名流動型犯罪グループの中心とみて、組織的な金の流れや余罪の有無を調べています。

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