息子に誘われ、母親も加担か マチアプぼったくり事件で7人逮捕

マッチングアプリでバーに誘い出した男性から現金をだまし取ったとして、警視庁は、20代の男女6人と49歳の女を詐欺と東京都ぼったくり防止条例違反の疑いで逮捕し、31日に発表した。6人は容疑を認め、20代の女1人が「弁護士が来るまでは話せない」と留保しているという。 保安課によると、逮捕された7人のうち、21歳の男と49歳の女は親子。男は見張り役で、母親は2023年11月ごろに息子がぼったくり行為に関与している疑いがあることを知った際、いったんはやめるよう伝えたが、息子に誘われグループに加入。アプリで被害者の男性らにメッセージを送る役だったという。 同課は、母親が約4カ月間で約90人に「アポ」を取り、このうち6人が計約880万円の被害に遭ったとみている。母親は「連絡をとるだけで稼げるならと軽い感覚で始めてしまった。旦那と自分の稼ぎでは生活が苦しかったので、生活費の足しにするためだった」と話しているという。 逮捕容疑は2~5月、東京都渋谷区道玄坂のバーで20~30代の男性2人に対し、法外な飲食代を支払わせた上、請求額に誤りがあったなどとうそを伝え、現金をだまし取ったというもの。被害額はそれぞれ68万円と470万円。このうち1人は、弱視で白杖(はくじょう)を手に生活していた。(太田原奈都乃)

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