尹氏側近の韓国前閣僚逮捕、報道機関の電気・水道遮断指示の疑い 日本メディア入居社屋も

【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣布について捜査する特別検察官のチームは1日、戒厳に関与したとして、内乱重要任務従事などの疑いで、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全相を逮捕した。戒厳に絡んで当時の閣僚が逮捕されたのは、金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防相(内乱罪で公判中)に次いで2人目。 李氏は戒厳宣布直後、尹政権に批判的だった新聞社のハンギョレや京郷新聞、テレビ局のMBCやJTBCの社屋への電気や水道の供給を止めるよう消防当局に指示した疑いなどが持たれている。李氏は全面的に容疑を否認しているという。 対象には、産経新聞など日本メディアのソウル支局が入居する報道機関社屋も含まれていた。 李氏は尹氏や金竜顕氏と同じ高校出身で、金竜顕氏とともに尹氏の最側近として知られた。 一方、尹氏の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏の不正疑惑を調べる別の特別検察官のチームは1日にも、尹氏に対して拘束令状を執行し、強制的に取り調べる方針を固めた。尹氏は戒厳に絡んで7月10日に逮捕され、拘置所に収容中だが、出頭要請を拒否し続けてきた。

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