英国各地で反移民デモと反対派が衝突 9人拘束

【AFP=時事】英国各地で2日、反移民デモと反人種差別団体との衝突が発生し、警察は数人の身柄を拘束した。 英マンチェスター中心部では、極右政党「ブリテン・ファースト」がデモ行進を主催し、「大量再移住」を求める参加者と、反人種差別団体とが対峙した。 一方、ロンドン中心部では、亡命希望者が滞在するホテルの外で、対立するデモ隊がにらみ合った。 AFP記者によると、マンチェスターではデモ開始時に両グループが一時衝突したが、警察が両者を引き離した。 「彼らを送り返せ。入れるな。とにかく入れないようにしろ。ホテルは移民でいっぱいだ。この国にはこの国のホームレスがいて、食べ物を求めて路上で物乞いしている。彼には住む場所がない」と、移民の受け入れに反対するデモ参加者のブレンダン・オライリーさん(66)が語った。 一方、反人種差別デモに参加した元看護師のジュディさん(60)は、「マンチェスターの街に憎しみに満ちた人たちがいるのを見たくないから来た」と述べ、「彼らは全員を送り返したいのか?それとも肌の色が茶色い人だけか?私には、茶色い肌の人たちだけのように思える」と付け加えた。 ロンドンでは、バービカン地区のホテル前でも同様の衝突が発生し、警察が介入した。 ロンドン警視庁はX(旧ツイッター)で、「これまでに9人を逮捕した」と明らかにした。うち7人は「公共秩序法違反」による逮捕だったという。 英国ではここ数週間、同様の衝突が各地で相次いでおり、特にロンドン北東部のエッピング地区での衝突が目立っている。【翻訳編集】 AFPBB News

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