山梨県甲府市の男女4人が、警察官をかたる男らに合わせて3100万円をだまし取られる電話詐欺の被害がありました。 警察官をかたった電話詐欺はことし急増していて、山梨県内で上半期に認知された37件の被害のうち、19件に偽の警察官が登場しました。 巧妙なその手口とはー 被害に遭った1人甲府市の40代の女性は、警察官を名乗る男から「マネーロンダリングの犯人の自宅にあなたのキャッシュカードがあった」などと電話がありました。 その後、男らはビデオ通話で無実の証明に必要だなどと女性を言葉巧みにだまし、1499万円相当の暗号資産を指定口座に振り込ませていました。 ◇警察官風の制服を着た男の映像(沖縄県警提供) 「事情聴取ですが、双方向の音声と片方の映像による方式で行って、全過程録音録画することで法的な効力を持つものとなります」 警察官の制服を着て、丁寧な口調で話す男。 こちらは実際にあった詐欺事件の映像です ◇偽の逮捕状(広島県警提供) また、こちらは偽の逮捕状。 被害者の名前や住所が記されています。 犯人たちはSNSのビデオ通話を使い、時には顔も出して被害者をだましにかかります。 警察官をかたった詐欺は被害額が多くなる傾向にあるといい、 県警は警察官がビデオ通話で警察手帳や逮捕状を見せることはないとして、すぐに詐欺を疑うよう呼びかけています。