藤木直人主演の水10ドラマ「最後の鑑定人」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第5話が8月6日(水)に放送される。放送に先駆け、第5話にゲスト出演する佐野岳よりコメントが寄せられた。 ■藤木直人主演の本格サイエンス×ミステリードラマ 本作は、岩井圭也の同名小説を原作としたサイエンス×ミステリードラマ。かつて科捜研のエースとして活躍し「最後の鑑定人」と呼ばれていた主人公・土門誠(藤木)が、科学捜査を用いて難事件を解決に導いていく。 孤高で人に興味がない奇人鑑定人・土門と“変人”研究員・高倉柊子(白石麻衣)という、男女バディが、事件のわずかな痕跡を元に、真実を暴きだす模様を描く。 ■佐野岳が金と権力にまみれた“クズ級社長”役を演じる 第5話で佐野が演じるのは、仮想通貨関連企業の社長・室田誠治。事故死と断定された女性の死に関わっている容疑をかけられ、自身の薬物使用も疑われている役どころ。 ある日、糸川翠(池田朱那)という女性の遺体が発見される。現場と遺体の状況から警察は事故死と断定し、他殺の疑いはないと判断。しかし翠(池田)の素性を知っていた神奈川県警・捜査一課巡査部長の都丸(中沢元紀)は、他殺の可能性が高いとにらむ。 というのも2年前、都丸(中沢)は室田と翠がドラッグパーティーをしていた疑いで事情聴取をしていた。当時は二人から薬物反応が出ず、証拠も不十分だったことから逮捕できずにいたが、そんな中、翠が自殺を図る。一命を取り留めたものの、室田を恐れ、室田の元から逃げたがっていた。 そんな翠に寄り添っていた都丸は、今回の件は事故ではなく室田が何かしら関与していると疑う。だが警察の捜査では、今回も翠の遺体から薬物使用の痕跡は見つからなかった。そこで都丸は土門と高倉(白石)に、翠が他殺で亡くなったことを証明してほしいと依頼する。 ■佐野岳コメント「皆さんが心底ムカついてくれたら、役者として本望」 ――ご自身の役柄をどのように演じましたか? 今回演じた室田は、金と権力にまみれた、まさに“絵に描いたような成金のクズ”。監督からは“シリーズで一番救いようのない最低の人間でいてほしい”と言われました。ここまで徹底して嫌われる役を演じるのは初めてで、だからこそ、“好かれない覚悟”を持って演じました。 彼の言葉や態度に、視聴者の皆さんが心底ムカついてくれたら、役者としては本望です。自分でも不快になるほど室田を突き詰めていたので、終わったときにはちょっとした脱力感と達成感がありました(笑)。 ――佐野さんの思う「最後の鑑定人」の見どころを教えてください。 この作品の魅力は、表面的には事件の真相を科学で解き明かす“鑑定推理ドラマ”でありながら、その裏で人間の弱さや業が静かに描かれているところです。室田という人物は、その“業”を体現する存在。視聴者の倫理観を揺さぶるようなシーンも多く登場します。 そして何より、そんな彼に立ち向かう登場人物たちの真っ直ぐな眼差しが、希望の光のように輝いて見えるはずです。細かなやり取りの中に込められた真実の積み重ね。その重みと熱量を、ぜひ感じていただきたいです。