愛媛県松山市で5日未明、パトカーに追跡されていた車がミニバイクをはねて逃走した事件で、24歳の会社員の男がひき逃げの疑いで、この日の夜に逮捕されました。男は容疑を否認しています。 店舗の防犯カメラに5日午前2時10分過ぎ、映っていたのは猛スピードでミニバイクをはね、そのまま逃走する自動車。ひき逃げの瞬間です。 この自動車を運転していたとされるのは、松山市朝生田町に住む会社員・奥定美滉容疑者(24)です。 警察の調べによりますと、奥定容疑者は普通車を運転中に信号無視をしてパトカーに追跡されていた途中、松山市立花の道路で前を走っていたミニバイクをはね、そのまま走り去ったひき逃げの疑いで逮捕されました。 ミニバイクを運転していたのは松山市内の男性(67)で、意識はあるものの、胸の骨を折る大ケガをしました。 追跡していたパトカーは途中で普通車を見失い、事故は通りがかった人からの通報で判明。警察は現場周辺の防犯カメラの映像などから逃走した車を特定し、奥定容疑者の容疑を固めました。奥定容疑者は自宅に帰っていたということです。 警察の取り調べに、奥定容疑者は車を運転していたことは認めているものの、「原付や人とぶつかったとは思っておらず、電柱とぶつかったと思っていた」と容疑を否認しています。 警察は、当時の詳しい状況を調べています。パトカーの追跡中の事故の発生には「追跡は適正に行われ、問題はなかった」としています。 愛媛県松山市事件逮捕ひき逃げ自動車骨折バイク警察パトカー