迫田警視総監が会見で謝罪 大川原化工機えん罪事件

警視庁公安部による機械メーカー「大川原化工機」のえん罪事件で警視庁は調査報告書を公表しさきほど、迫田警視総監が会見で謝罪しました。 えん罪事件をめぐり、警視庁のトップ警視総監自らが公の場で謝罪する極めて異例の事態となりました。警視総監の謝罪は、18年ぶりのことです。 警視庁・迫田裕治警視総監 「本件捜査によって、多大なご心労、ご負担をおかけしたことについて深くおわび申し上げます」 迫田裕治警視総監は大川原化工機のえん罪事件について謝罪し、15秒ほど頭を下げました。また「公安部全体の捜査指揮系統の機能不全が最大の反省事項」だと述べました。 公表された調査報告書の中では、当時の捜査指揮のトップだった公安部長ら幹部に適切な報告が上がっておらず、また、幹部らも確認を十分にしていなかったと指摘されました。 こうしたことが、社長らの逮捕、長期間の勾留という結果をまねいた可能性があると指摘し、検証にあたった幹部は「遅くとも任意聴取から逮捕までのいずれかで判断を再考できたはずではないか」と振り返りました。 報告書は捜査内容の秘匿性の高さから情報共有に消極的な公安部の体質にも触れ、再発防止に向け「部下も意見の言いやすい風通しの良い組織を作っていく」としています。警視庁は午後にも当時の幹部などの処分についても発表する見通しです。

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