アマミノコギリクワガタも標的に…国立公園で無許可トラップ 環境省「野生生物の持ち出し注意」呼びかけ 鹿児島

来週はお盆で人の出入りが多くなります。奄美大島では野生生物を無断で持ち出すケースが増えていて環境省が注意を呼びかけています。 奄美市の奄美海洋展示館です。先月30日から天然記念物のオカヤドカリ10匹が展示されています。 ことし5月、中国籍の男3人が国の許可を受けずにオカヤドカリおよそ5000匹を捕獲して島外へ持ち出そうとした疑いで逮捕されました。押収されたオカヤドカリのほとんどは海岸に放たれましたが、弱っていた10匹は保護された奄美海洋展示館に残されています。 (奄美海洋展示館 小瀬村岳飼育員)「(オカヤドカリが)天然記念物で触ってはいけないということが、今までは知られていなかった。啓発も含めて展示している」 こちらは奄美市笠利町の国立公園内で先月、見つかった無許可の昆虫採集用トラップです。 昨年度、奄美空港で確認された野生生物の持ち出しは過去最多の87件で、今の時期はアマミノコギリクワガタなどを持ち出すケースが多いと言います。 環境省から自然公園指導員を任されている常田守さんです。 (自然公園指導員 常田守さん) 「実はあちらこちらで(トラップを)結構見る。(トラップを)見つけたら、環境省に通報するのも大事。情報の共有はとにかく大事」 環境省は「野生生物の大量の捕獲や島外への持ち出しは生態系に影響を及ぼしかねない」として注意を呼びかけています。

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